米アップルが2026年に投入すると予測される初の折りたたみ型スマートフォン「iPhone Duo」について、年内の世界販売が約600万台に達するとの見通しが示されました。最低価格が36万円を超える高価格設定となるなか、これまで折りたたみ端末を敬遠していた層にどう受け止められるのか、公開されている調査データを整理してお伝えします。
この記事の結論
Counterpoint Researchは2026年投入予定のiPhone Duoの世界販売を約600万台と予測しました。価格は364,800円からの超高額設定です。MM総研の調査では未経験者の48.1%が購入したくないと答え、最大の理由はメリットが不明な点です。量産体制の確立と高額に見合う価値の提示が普及の焦点です。

世界販売600万台の予測は、ニッチ市場でどう評価される?
市場調査会社のCounterpoint Research(カウンターポイント・リサーチ)は、2026年中に投入が見込まれるiPhone Duoの世界販売台数を約600万台と試算しました。
同社シニアアナリストのIvan Lam氏によると、600万台という規模はアップルが通常取り扱うスマートフォンの販売規模から見れば小さい数字です。ただし、折りたたみ型という限定的な市場全体で見れば、典型的な水準に該当するという見解が示されています。
この予測が実現するかどうかは、アップルが新しい機構を備えたハードウェアの量産体制をどれだけ円滑に立ち上げられるかに大きく依存しています。詳しい市場背景については、オタク総研の報道記事でも取り上げられています。
iPhone Duoの価格帯は364,800円から574,800円に達する
情報として報じられているiPhone Duoの価格帯は、364,800円から574,800円です。一般的なパソコンの販売価格を大きく上回る水準になっています。
ディスプレイの仕様に関しては、メイン画面にカメラ穴のない全面スクリーンの構造が採用される見通しと伝えられています。業界内では、この高価格設定であっても、アップルが参入すること自体が市場全体の関心や販売を押し上げる起爆剤になると期待されています。
また、昨今の半導体メモリー価格高騰を背景として端末価格が高止まりを続けている点も、こうした価格設定の背景として指摘されています。

折りたたみスマホを買いたくない人が挙げる主な障壁は?
新端末への期待が寄せられる一方で、消費者の受け止め方には依然として大きな慎重さが見られます。
国内調査会社のMM総研が実施したアンケート調査によると、折りたたみスマートフォンの利用経験がない層のうち、48.1%がこうした端末を「購入したくない」と回答しました。約半数のユーザーが消極的な姿勢を示している形です。
購入したくないと答えた人が挙げた理由の中で、最も多かったのは「折りたたみのメリットがわからない」で41.7%でした。それに続いて「端末価格が高い」「故障しやすい」「サイズが大きい・重い」「操作性が悪い」「欲しいメーカーの端末がない」といった懸念が並んでいます。
これらの調査結果からは、折りたたみ機構を持つことの利便性や必要性が、未経験の消費者に対して十分に伝わっていない実態が分かります。
国内出荷は2026年度に76万台、2027年度に102万台へ伸びる見込み
現在の国内スマートフォン市場において、折りたたみ型の出荷台数が占める割合は1%台にとどまっており、普及は足踏み状態と評価されています。
これに対し、MM総研の試算ではiPhone Duoの投入を前提とした場合、2026年度の国内折りたたみ端末出荷台数は前年度比2.3倍の76万台へと大幅に拡大する見込みです。さらに翌年の2027年度には102万台に達し、国内でも100万台規模に育つと推計されています。
日本国内で約半数のスマートフォンシェアを持つアップルの参入が、機能性やブランド力を通じて消費者の意識をどう変えるかが注目される局面です。

購入の判断を左右する条件と量産の課題
iPhone Duoの購入を検討する上では、いくつかの確認材料が存在します。
36万円を超える価格設定に見合うだけの画面体験や機能的メリットを自身で見いだせるかどうかが、最初の分かれ目になります。未経験者の多くが懸念している端末の重量や厚み、故障リスクといった点を受け入れられるかも判断要素です。
また、アナリストが指摘するように量産体制の立ち上がりが供給ペースを左右するため、発売直後の入手性や流通状況も今後の重要な情報となります。
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