デジタル庁より、「Androidのマイナンバーカード」に対応するスマートフォンの機種一覧が公開されました。Googleウォレットアプリに追加することで対面での本人確認や年齢確認が可能になりますが、新機能である「属性証明機能」の対応有無によって端末ごとに分かれています。公開された事実に基づき、利用条件や機種ごとの違いを整理します。
この記事の結論
デジタル庁が公開したAndroid向けマイナンバーカード対応機種リストにより、Googleウォレットでの本人確認や年齢確認の利用条件が判明しました。利用にはAndroid 12以上と最新セキュリティパッチが必要で、新機能の属性証明機能はPixel 6以降やGalaxy S24以降など★印の付いた一部モデルのみ対応します。海外販売モデルは利用できない可能性があります。
Googleウォレットへの追加で何ができる?
「Androidのマイナンバーカード」は、手持ちのマイナンバーカードを「Googleウォレット」アプリに追加して利用する仕組みです。各種の対面サービスにおいて、本人確認や年齢確認などの手続きをスマートフォン上で行えるようになります。
さらに今回の発表では、本人確認に加えて新たに「属性証明機能」が搭載されることも報じられています。
ケータイ Watchの報道によると、対応機種の対象にはNTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手通信キャリアから発売されたモデルのほか、オープン市場向けのSIMフリーモデル、楽天モバイルやワイモバイル、UQ mobileなどの取り扱い端末まで幅広く含まれています。

属性証明機能は一部の対応機種に限られる
対応リストに端末名が掲載されている場合でも、すべての機種でまったく同じ機能が使えるわけではありません。公開された機種一覧では、通常表記の機種と、「★」印が付与された機種の2通りに分かれています。
この「★」印が付いているモデルのみが、新機能である「属性証明機能」に対応しています。★印のない機種については、対面サービスでの本人確認や年齢確認といった基本機能のみの対応となります。
| 項目 | 基本機能(本人確認・年齢確認) | 属性証明機能(★マーク機種) |
|---|---|---|
| 利用できる機能 | 対面サービスでの本人確認、年齢確認 | 本人確認・年齢確認に加え、属性証明機能 |
| 対応機種の範囲 | 公開リストに記載された全機種 | 公開リスト内で「★」が付記された特定機種 |
| 必須OS環境 | Android 12以上、および最新セキュリティパッチの適用 | |
| 利用アプリ | Googleウォレット | |
| 海外販売モデル | リスト該当機種と同名でも利用できない可能性あり | |
このように、同じマイナンバーカード対応機種であっても、属性証明機能まで使えるかどうかで仕様が明確に区別されています。
Android 12以上とセキュリティパッチの適用が前提条件
対応機種に該当していても、ソフトウェアの環境が整っていなければ機能を利用することはできません。デジタル庁は、利用にあたってOSのバージョンをAndroid 12以上にアップデートし、最新のセキュリティパッチを適用するよう求めています。
OSのアップデートが提供されていない古い機種や、長期間セキュリティパッチが更新されていない端末では、リストに名称があっても利用できない場合があります。
また、販売地域に関する制限にも注意が払われています。リストに機種名の記載があるモデルであっても、日本国外で販売されたモデルについては利用できない可能性があると明記されています。並行輸入品や海外版の端末を使用している場合は、国内正規モデルと挙動が異なる点に留意が必要です。

主要メーカー別の属性証明対応の傾向
公開された一覧をもとに、主要なブランドごとの「★(属性証明対応)」の境界線を整理すると、一定の世代的な傾向が見られます。
Google Pixelシリーズでは、Pixel 4a (5G) やPixel 5、Pixel 5a (5G) は基本機能のみの対応です。一方で、Pixel 6以降(Pixel 6、6 Pro、6a、7シリーズ、8シリーズ、9シリーズ、10シリーズ、11シリーズ、Pixel Foldなど)にはすべて★印が付いており、属性証明機能に対応しています。
Galaxyシリーズでは、過去のGalaxy Note20 Ultra 5GやS21〜S23シリーズ、Aシリーズの大半は基本機能のみにとどまります。★印が付いているのは、Galaxy S24、S24 Ultra、Z Flip6、Z Fold6、S25シリーズ、S26シリーズなど、比較的新しいフラッグシップモデルや折りたたみモデルが中心となっています。
Xperiaシリーズにおいても、Xperia 1 II〜1 VやXperia 10 II〜10 VII、Xperia 5シリーズなどは基本機能の対応です。★印が付いているのは、Xperia 1 VI、1 VII、1 VIII、10 VIIIといった一部の新しい世代に限られています。
AQUOSシリーズでも同様に、定番のsenseシリーズ(sense4〜sense9)やwishシリーズの多くは基本機能のみの対応です。★印が付くのは、AQUOS R9 pro、R10、sense10、R11などの特定上位モデルや最新世代となっています。
このほか、Xiaomiの14T Proや15T Pro、OPPOのFind X9やReno15 A(一部型番)、motorolaのrazr 60 ultraなど、他社メーカーでも近年の特定機種に★印が割り当てられています。
手持ちの端末がどちらに該当するかで判断が分かれる
今回の対応機種リスト公開を踏まえ、利用にあたっての判断材料は手持ちの端末と目的によって分かれます。
対面での本人確認や年齢確認の手段として使いたい場合、手持ちの端末がリストに含まれていれば、★印のない機種であっても基本機能は動作します。この用途のみであれば、端末を新しく買い替える必要はありません。
一方で、新機能である「属性証明機能」まで含めて利用したい場合は、手持ちの端末に★印が付いているかどうかの確認が必要になります。★印のない機種では属性証明機能が利用できないため、当該機能が必要になった段階で対応機種の用意を検討する形となります。
いずれの場合でも、まずは端末のOS設定を開き、Android 12以上になっていること、および最新のセキュリティパッチが適用されている状態であることを確かめるのが前提となります。

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