ブラウザで複数のタブを開きながら資料作成やメール対応をしていると、PCの動作が急に重くなることがあります。特に搭載メモリが8GBのPCでは、メモリ不足によるもたつきに悩まされる場面も少なくありません。Microsoftから発表されたWindows 11のメモリ管理アップデートについて、公開情報から確認できる改善点と影響を整理します。
この記事の結論
MicrosoftはWindows 11のメモリ管理を見直し、使用中データを従来より最大2GB多くメモリ内に保持できるようにしました。メモリ8GB以下のPCではウィジェットの読み込み制御で200MB以上のメモリを解放します。ストレージへのデータ退避を減らしもたつきを抑えますが、アップデートは順次配信のため適用時期は端末により異なります。

メモリ内に保持できるデータが最大2GB増える
Microsoftは2026年10月15日、Windows 11におけるメモリ管理の仕組みを見直したと発表しました。ギズモード・ジャパンの報道によると、使用中のデータを従来よりも最大で2GB多くメモリ内に保持できるようになります。
通常、PCの作業領域であるメモリ(RAM)が不足すると、Windowsは使用頻度の低いデータをSSDなどのストレージ領域へ一時的に退避させます。退避させたデータを再び呼び出す際にはストレージからメモリへ戻す処理が発生するため、アプリの切り替えや操作の反応がもたつく原因となっていました。
今回の更新により、データがメモリ内にとどまる容量が増えるため、ストレージへの退避と呼び戻しの頻度が下がります。これにより、ブラウザのタブを多く開いた際やアプリを併用した際の動作遅延が抑えられる仕組みです。
ウィジェットの常駐停止で200MB以上を節約する
あわせて、メモリ8GB以下のPCを対象としたウィジェット機能の仕様変更も実施されます。天気やニュースを素早く確認できるウィジェットは、これまでバックグラウンドで常にリソースを消費していました。
今回の見直しによって、ウィジェットは画面を開いたときだけ読み込まれる動作へと改められます。常駐しなくなることで、200MBを超えるメモリ領域が作業用アプリなどに割り当て可能となります。

アップデートは一般向けに順次配信されている?
これらのメモリ管理改善を含むWindows 11のアップデートは、一般ユーザー向けに順次提供が開始されています。
すべての端末に同一のタイミングで一斉適用される形式ではなく、段階的に配信される方針です。ユーザー側で特別な有償プランを申し込んだり、ハードウェアの増設作業を行ったりすることなく、標準の更新プログラムとして順次届く形になります。

手元のPCで急いで対応する必要はある?
メモリ8GBのノートPCやデスクトップPCを使用していて、普段の作業でもたつきを感じていた場合、今回の改善は有益なアップデートとなります。ハードウェアを買い替えることなく、日常的なブラウジングや複数アプリの同時利用において負荷が軽減される見込みです。
一方で、重い動画編集や高負荷な3Dゲームなど、そもそも8GBの容量を大幅に超える作業における影響までは今回の発表資料では触れられていません。すべての重い処理が軽くなるわけではない点には留意が必要です。
まずは急なPCの買い替えやメモリ増設を検討する前に、Windows Updateを通じて自身の端末にアップデートが配信されているかどうかを確認するのが現実的な判断となります。
あわせて読みたい関連記事
おすすめ Windowsのシャットダウンとスリープの違い|再起動が必要な理由
8GBなどの限られたメモリ環境でWindows 11の動作改善に関心がある読者にとって、メモリの状態をクリアしてパフォーマンスを維持するための再起動の重要性や、スリープ・シャットダウンとの仕組みの違いを理解することは日常の快適なPC利用に直結するため。
PR(当サイト運営者のサービス)





コメント