NTTドコモが12月1日に実施する料金改定では、既存の無制限プランが一律で値上げされる一方、主力プランのドコモMAXは価格が据え置かれます。この改定によって旧プランとの料金差が大きく縮まります。契約条件による料金差やプラン選びの判断材料を整理します。
この記事の結論
ドコモが12月1日に実施する料金改定では、旧プランのeximoや5Gギガホ プレミアが一律550円値上げされる一方、ドコモMAXは据え置きとなります。割引前の料金はドコモMAXが583円高いものの、dカード GOLD U以上の支払割や20年以上の長期利用割、ドコモでんきセット割を併用するとドコモMAXの方が安くなります。

12月1日の一斉改定で、なぜドコモMAXだけ据え置きになる?
NTTドコモは12月1日より各種料金プランの改定を予定しており、旧世代の無制限プランである「eximo」や「5Gギガホ プレミア」などは月額550円の値上げ対象となっています。これらは対象プランを契約している回線において自動で料金が引き上げられる形となります。
一方で、現行の主力無制限プランである「ドコモMAX」は今回の値上げ対象から外れ、料金が据え置かれます。NTTドコモ代表取締役副社長の齋藤武氏によると、ドコモMAXの導入時点で将来的なコスト上昇を織り込んで料金設計を行っていたことが据え置きの背景とされています。
また、今回の料金改定に合わせて、60歳以上の利用者を対象に最大3カ月間にわたり月額料金を値引く「ドコモMAX 60歳以上割」が新設されます。既存プランの値上げと新プランの据え置き・割引新設が重なることで、新旧プラン間の差額構造に変化が生じています。この改定の詳細についてはケータイ Watchの解説記事でも報じられています。
単体の基本料金では、値上げ後も旧プランが安い
各種のセット割引を一切適用しない「単体の基本料金(データ容量3GB超の無制限利用時)」で比較した場合、値上げ後であっても旧プランの方が安価な水準にとどまります。
eximoおよび5Gギガホ プレミアの基本料金は、改定前の月額7,315円から改定後は月額7,865円へと550円引き上げられます。これに対してドコモMAXの割引前料金は月額8,448円で据え置かれます。改定によって両者の差額は縮小するものの、依然としてドコモMAXの方が583円高く設定されています。
ドコモMAXには、DAZNやLemino、dアニメストアなどの対象コンテンツサービスから最大2つまで無料で利用できる権利や、海外ローミングが最大15日間・30GBまで追加料金なしで利用できる補足情報が含まれています。こうした付加サービスを必要とせず、国内でのデータ通信のみを単体契約で利用する場合は、値上げ後も旧プランの基本料を維持する方が月額負担は抑えられます。

どの割引を組み合わせると料金が逆転する?
基本料金単体では旧プランの方が低廉ですが、各種セット割引を適用していくと力関係が逆転します。旧プランとドコモMAXでは用意されている割引の種類と割引額が異なるためです。
eximoや5Gギガホ プレミアに設定されている主な割引は3種類です。3回線以上の「みんなドコモ割(1,100円引)」、固定回線との「ドコモ光/home 5Gセット割(1,100円引)」、そして支払方法による「dカードお支払割(カード種別問わず187円引)」です。これらを全て適用した月額料金は、現行の4,928円から12月1日以降は5,478円へ上がります。
一方、ドコモMAXではこれらの基本割引に加えて独自の割引項目が設けられており、dカードの割引額も強化されています。ノーマルカードのdカードお支払割は220円引に増額され、「dカード GOLD U」以上のカードでは550円引まで拡大します。さらに20年以上の継続契約を対象とする「長期利用割(220円引)」や「ドコモでんきセット割(110円引)」が新設されています。
| 項目 | eximo / 5Gギガホ プレミア(改定後) | ドコモMAX(据え置き) |
|---|---|---|
| 割引前基本料金(3GB超) | 7,865円(550円値上げ) | 8,448円(据え置き) |
| みんなドコモ割(3回線以上) | -1,100円 | -1,100円 |
| ドコモ光/home 5Gセット割 | -1,100円 | -1,100円 |
| dカードお支払割 | -187円(一律) | -220円(一般) / -550円(GOLD U以上) |
| 長期利用割(20年以上) | 対象外 | -220円 |
| ドコモでんきセット割 | 対象外 | -110円 |
| 割引フル適用後の月額料金 | 5,478円 | 5,148円 |
| 付属補足情報 | なし | コンテンツ2種無料 / 海外15日30GB無料 |
基本料金の差額である583円は、dカード GOLD U以上の支払割(旧プラン比で363円増)と長期利用割(220円引)の組み合わせによって相殺されます。さらにドコモでんきセット割(110円引)を重ねることで、ドコモMAXの支払額は月額5,148円となり、値上げ後の旧プランよりさらに安くなります。

ドコモ歴やカード契約によって向き不向きが分かれる
割引の適用可否によって、12月1日以降にどちらのプランが適しているかは明確に分かれます。
ドコモMAXへの移行で金銭的なメリットが出やすいのは、ドコモの利用期間が20年以上であり、かつdカード GOLD U以上の決済カードを保有している利用者です。この条件を満たせば料金差が解消され、動画配信サービスや海外ローミングの無料補足情報をそのまま享受できます。さらにドコモでんきを契約している場合は、月額料金そのものが旧プランより低くなります。
一方で、契約年数が短く長期利用割の対象外となる利用者や、dカード GOLD U以上を契約していない利用者は注意が必要です。5Gギガホ プレミア(2021年4月開始)やeximo(2023年7月開始)の導入以降に新規契約した回線では長期利用割が適用されません。ノーマルdカードでの支払いに留まる場合、割引額の増加は33円に留まるため、基本料金の差額がそのまま残りドコモMAXの方が割高となります。
自身の契約継続年数、保有しているdカードのグレード、自宅の電力や固定回線の契約状況を確認することが、値上げ後のプラン選択を判断する基準となります。
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