長年親しまれてきたNVIDIAコントロールパネルですが、新しい統合アプリ「NVIDIA App」への移行が進むなかで、今後いつ使えなくなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。現在のところ、どちらのソフトウェアで各種設定を行うのが適切なのか、確かな情報をもとに整理します。
この記事の結論
公式の更新履歴(Release Highlights)には、NVIDIAコントロールパネルの廃止時期に関する記載はありません。現在は初期バージョンから順次機能がNVIDIA Appへと移行されている段階です。解像度や3D設定などNVIDIA Appにすでに移行済みの機能はApp側で設定し、まだ移行項目に含まれていない設定は従来のコントロールパネルを併用するのが確実な判断基準です。
- 参照元: nvidia.com
- 確認した情報: NVIDIA App 公式の更新履歴(Release Highlights、最新 11.0.9)に基づく。廃止の公式発表は更新履歴には書かれていない。
公式の更新履歴には廃止時期の記載がない
結論から整理すると、公式に公開されているNVIDIA Appの更新履歴(Release Highlights)には、従来のNVIDIAコントロールパネルをいつ完全に廃止するかについての具体的な期日やスケジュールは書かれていません。
NVIDIA Appは、バージョン10.0.0のパブリックベータ公開時において、従来の「NVIDIA Control Panel」「GeForce Experience」「RTX Experience」の3つを最新化して統合するための第一歩として位置づけられました。その後もアップデートを重ねていますが、既存のコントロールパネルを強制的に利用停止にするといったアナウンスは行われておらず、機能の移行が段階的に進められています。

更新履歴を見る限り、今は機能を少しずつNVIDIA Appへ移している途中で、両方のソフトが使える状態です。
どの機能がNVIDIA Appへ移行している?
NVIDIA Appでは、バージョン更新のたびにコントロールパネルが担っていた主要な機能が順番に取り込まれています。どのバージョンでどのような機能が移行されたのか、公式の更新履歴に記載された事実をもとに一覧に整理しました。
更新履歴で明示されている移行機能と、それぞれの追加バージョンは次の通りです。
| バージョン | 追加・移行された主な機能(英語表記) | アプリ内での配置場所 |
|---|---|---|
| 10.0.0 | GPU統合コントロールセンター(ドライバー更新、ゲーム・ドライバー設定調整) | 初期提供(Beta) |
| 10.0.2 | ディスプレイ識別、解像度変更、回転、G-SYNCおよびHDCP状態の確認 | System > Displays |
| 10.0.3 | G-SYNC有効化の追加設定、ドライバーのロールバック機能 | System > Displays |
| 11.0.2 | Advanced Optimus Modes、Manage Displays(ディスプレイ管理) | System > Display |
| 11.0.3 | Display Scaling Settings(整数スケーリング含む)、Display Color Settings(色設定) | System > Display |
| 11.0.5.266 | 3D Settings(Anisotropic Filtering、Antialiasing、MFAA、PhysX、Texture Filtering、Background Application Max Frame Rate)、Surround機能、コントロールパネル設定のオフラインモード対応 | System Control Panel / Driver Settings |
| 11.0.6 | NVIDIA Surroundのホットキー設定およびBezel correction(ベゼル補正)、Debug Mode、GPU Performance Counters | System > Advanced など |
| 11.0.7 | Custom Resolution(カスタム解像度設定) | System > Displays > Display Properties |
| 11.0.8 | Surround環境下でのタスクバー単一ディスプレイ固定、ウィンドウ全画面最大化機能 | System > Displays > Surround |
| 11.0.9 | CUDA System Fallback policy(CUDAシステムフォールバックポリシー)の移行、デスクトップ右クリックメニュー切り替えトグル | System / 設定項目 |

このように、初期のディスプレイ表示の確認から始まり、詳細な3D描画設定やSurroundによるマルチモニター環境、カスタム解像度の作成に至るまで、従来コントロールパネルで行っていた操作の多くがバージョンごとに移植されています。
今どちらのソフトで設定を行うのが確実か
現在GPUの設定を行う際の目安はかなり明快です。「NVIDIA App側にすでに同じ設定項目が存在するものはNVIDIA Appを使い、まだNVIDIA App側に移っていない設定項目は従来のNVIDIAコントロールパネルを使う」という基準で判断できます。
たとえば、解像度の変更や画面の回転、G-SYNCのオン・オフ、異方性フィルタリング(Anisotropic Filtering)やアンチエイリアシング(Antialiasing)といった主要な3D設定項目は、すでにNVIDIA Appの「System」や各種設定メニューに組み込まれているため、NVIDIA App上だけで完結します。
一方で、更新履歴に移行の記載が見当たらない機能は、無理にNVIDIA Appで探さず、引き続きNVIDIAコントロールパネルで設定するのが確実です。

詳しい画面構成や具体的な移行手順については、当メディアのNVIDIA Appへの移行ガイドでも解説しています。設定場所の違いを把握したい場合はあわせて確認できます。
移行状況に関するよくある疑問
- Q1. NVIDIAコントロールパネルは今すぐパソコンから削除されますか?
- A1. 公式の更新履歴(Release Highlights)には、廃止の時期や削除の予定は書かれていません。今はNVIDIA Appと並行して使えます。
- Q2. ディスプレイの解像度やG-SYNCの設定はNVIDIA Appでも変更できますか?
- A2. 変更できます。バージョン10.0.2および10.0.3のアップデートにより、「System > Displays」内に解像度変更やG-SYNCの有効化機能が移行されています。
- Q3. 異方性フィルタリングなどの3D詳細設定はどこから操作できますか?
- A3. バージョン11.0.5.266以降、Anisotropic Filtering(異方性フィルタリング)やTexture Filtering(テクスチャフィルタリング)などの3D SettingsがNVIDIA App側へ移行しており、アプリ内のドライバー設定項目から直接操作可能です。
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